巣を作っていたのですが。
どうやら、ひな達がすでに大きく成長していた様です。
しかし、今日一日観察していて、見ているこっちがひやっとする場面ばかりで驚きました。
ひなは大体、巣から出たあとよちよちと、危なげに枝を歩きながら、ジャンプ力を鍛えるようなのですが、今日見たひなはそれが出来ていなかったようで。
途中でずっこけて、地面に落ちてしまったんです。
彼(彼女?)は大変驚いたのと、痛かったのでしょうか。
周りをキョロキョロ見渡したまま、なかなか動かなかったんです。
そうしたら、メジロの親が騒ぐ騒ぐ。普段ほとんど鳴いている光景など見たことがないのですが。
チチチチチチチチチチチチチチチと、他の鳥などの囮になろうとしているのか、心配でげきを飛ばしているのか、大騒ぎです。
ついでに落ちたひなのまわりの枝にひっきりなしに止まって、しかしひなが自力で立ち上がるように見守っていました。
そのひなは、短い距離なら飛べるんですが、いかんせんとんでもなく低空飛行になってしまううえに、体力の消耗が激しいせいか、一度降りるとなかなか飛び立とうとしないひなでした。
あっち行ったと思ったら、壁にゴン。こっち行ったと思ったら地面にヘッドスライディング。
そしてまた飛ぼうとしたら、私の足下の近くにあったサンダルの上に不時着です。
それで休む。疲れて動けないから。あと、人間が近くにいるのが怖かったんでしょうか、飛びはじめてから、初めてピィと鳴きました。
いやしかし、人の近くに止まってしまうのはマズいだろう。野生の動物として警戒心を持とうよ。
でも、そのおかげでじっくり観察することが出来たんですけどね。
以前見た、別のメジロのひなよりも心持ち小さいように感じました。今回はゴルフボールくらいの大きさです。
それでまぁ、苦労してそこから頑張って木の上に上って、親鳥の声がしなくなったので、さすがに飛び立ったか、とおもって二階の自室に行ったら。
窓から見えたのは、上っていった木の上で休んでる。しかも、親からご飯をもらっているひなの姿が。
いやいや、独り立ちできるから、巣から出たんだろう?
なんでまだそこで飯をもらう?
というか、出るのが早すぎたなら、一旦巣に戻りなさいな。
という、見てる方からすると突っ込みどころ満載な光景でした。
ちなみに、もう一羽ひながいたのですが、こちらはまだ要領がいいのか、その木まで自力で上がってました。
親鳥からご飯をもらってましたけどね、最初のひなと一緒に。
だから早いって、出しゃばっちゃ駄目だろう。せめて、飛べるようにはなろうよ。飛べてないじゃない。
そのまま30分くらい、その木の枝を飛び移る練習をしながら過ごしたあと、無事に親共々飛んでいきました。
その時に1羽。むかいのアパートの壁にゴンとぶつかって、へろへろ落ちていきました。たぶん、最初のひなだと思うんですけど。
親が一羽戻ってきて、様子を確認したあと、2羽でしっかりと飛んでいきましたけどね。
なんというか、野生の世界でこんな光景があるっていうのが、信じがたかったです。
野生って、いつ死んでしまうか分からない世界だし、その中で隙を見せるなんて自殺行為そのものな訳で。
けっこう、向こう見ずというか、性格ってきちんと備わってるんだなぁと感じました。
それから、親の子どもに対する関心、みたいなものは凄いと、改めて思いました。
最初に上手く飛べなかったひなが、段差の近くに落ちた時に、その段差を一段一段ぴょこぴょことジャンプして、またひなを見るんです。
一気に遠くまで行こうとするな。着実にやれば出来るんだ。と言わんばかりの行動でした。
でもひなは無視してるんですけどね。あさっての方向向いて休んでる。
子育ての難しさまで見れてしまったような一日でした。
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天下No.5 (木曜日, 24 6月 2010 03:12)
身の回りの事に目を向けられるのは素晴らしいことですね。
日常の中から見つけられる、新しい出来事というのは気づきにくいモノですよね。そう言うモノを感じられなくなってきた僕としては、うらやましい限りです。
……人との対話が少なすぎて、少し病み気味な天下No.5でした。
kaya (金曜日, 09 7月 2010 00:26)
コメントありがとうございます
身の回りの全ての物事が自分の経験になる、というのがようやっと分かってきた気がするよ。
でもまだまだ気が緩いみたいだ。
人と話す機会が無いと、ホントに気が滅入ってくるね。気をつけて。俺も気をつける。