過去の俺の文

7/23 書くことが無いのは、何も進んでいないからだ。ためらって、とりあえずおいておく。そして忘れていく。気持ちが切り替わらないのも、何もしていないからだと思われる。何かを始めることが恐ろしい。今のままで居たいと強く思う。自分に足りないものがあるのは分かっていて、それを満たす為の道も何となくだがわかる。技術と人脈だ。人脈を手に入れる為には私の技術を見せた方が効果的だ。何が出来るのか一目で分かる。仕事、趣味と分けずに何かが作れるとうことを提供できるのが良い。そして、そのためには腕を磨くと良い。

 手を動かすことを想像するのはいい。頭の中では私は無敵だからだ。世界で一番センスある神となれる。では現実はどうかというと、実に無力な個人となる。仕事のくる当てもなく、私よりも実力のある人などゴマンといる。それを打破するならば、手を動かして苦しみながら経験を積むしか無いわけだ。

 こうして文にする前、頭で考えている時点で答えは既に出ている。やれば進む。やらなければ進まない。それだけだ。

 でも、何故だろうなぁ。不安なんだ。それはたぶん、自分にとって未知の世界だから。誰も説明してくれない世界は、私にとってこんなにも恐ろしい。いままで説明してあったから進めたのか、と思うとそれもまた少し違って、そこに足を踏み入れるように心の準備ができていた。学校での制作などは、未知の世界への足がかりだったわけだが、アレは他にもやっている人がいたし、教授は最後には評価してくれたので、「逃げ場を無くしてもらっていた」というべきか。

 今の俺はいつでも離脱できる。一歩進んで、そこで止めて引き返すことが出来る。ビビリだ。

 

 ゲームでいえば洞窟だ。穴がないか、足下を確認しながら、手探りで暗闇を照らしていく大冒険だ。好きなように世界を確認できるゲーム。ドラクエやFFと同じ。

 ゲームでは俺はどうしていたか。じっくりレベルを上げていた。決して無理はしなかった。仲間が一人でも戦闘不能になる場所であれば、周りがフォローでき余裕ができるまで、その場所の周りでひたすらレベルを上げていた。武器はそのまま。防具もそのまま。そして、再び入って戦闘不能が出なければ、そこで初めて進んでいった。

 (同じだろう。俺はレベル上げをする。基礎能力をじっくりと上げる。まずそれだ。)なんだかこの考えは危険な気がする。

 今はボンドの乾燥待ち。

 

7/24 久々のキスの料理。天ぷら、骨せんべい、刺身、梅和え、ポン酢浸け、唐揚げ。素晴らしい味だった。キスばかりは釣ってきたものが美味しい。父が釣ってきたもので私が釣ったものではないけど。また、お酒は会話に使われる理由が分かった気がする。でも量が多いと相手の会話を聞かなくなってくるので、独白を聞いてるようだ。私はお酒が苦手なので、少量で良いわけだが。

 

7/25 また映画を3本借りた。娯楽に浸かるのも良いが、そろそろ考える時期に入るのではないか。映画を観ている時、当然だが作っている人達は本気で作っている。しかし、B級だC級だA級だと言われてしまうのは何故だろう。まず見た目の問題があるだろうと思う。資料不足、技術不足のものは、そうでないものと比べてれっきとした差が出る。刺激で快感を与えるものは、リアリティが違う点でマイナス点がつく。それは分かった。ハリウッドの技術力満点の映画は、そこが売りの技術屋集団という認識になってきた。

 ではストーリー、物語とは一体何なのか。ご都合主義という言葉はよく耳にするけれど。違うか、そこじゃないな。もともと何を訴えるものかと言う話になるのかな。そこには思想が入ってくるのか?作者の考え、エゴ。入らなきゃ作れないだろうなぁ。そうでないとただマーケティングの結果を踏襲したものになる。それはそれで良いのだろうけど、B級C級になるのだろうな。必要最低限のことしかやっていないのと、「これを入れれば満足するだろう」という、こちらに配慮した態度に見せておきながら実は惰性になっている態度が透けてみえるから、客足が離れていくのではないか?もっとも、そういった準備のされたものに、ばか騒ぎして俺たちが楽しくなってやるぜ!みたいな心構えでいくのも大切なのかもしれない。観て、面白かった。つまらなかった。というのは当然出来るけど、最初っから映画の世界に入り込んでいく姿勢を持っていくのは、実に前向きだ。ストーリーとは全く関係ないけど。

 それは祭りと一緒で、ディズニーランドと一緒で、自分から娯楽の麻薬にどっぷり浸かることで、思いっきりリフレッシュするのと同じじゃないか。

 映画館で映画に夢中になってヒーローを応援しても良いじゃないか。ぼろぼろと大泣きしても良いじゃないか、面白いところで大声で爆笑しても良いじゃないか。そういうことを許容できる空間、雰囲気を作れたら、良いんじゃないか?皆がいるなかで、大声を出すのは恥ずかしいというのなら、個室を作れば良い。

 ストーリー自体に出来不出来はあると思うけど、今はまだ分からないな。とりあえず、登場人物達のそれぞれの行動に矛盾が有るか無いかくらいしか区別できない。

 

 

7/26 今日は庭手伝いをした。何を植えたか、名前をおもいだせない。何度も聞いたのだけれども。手伝いをしている最中、お金を稼ぐにはどうしたらいいのかを考えていた。今、トミーウォーカーの試験を受けている最中で、もし受かった場合、イラストの仕事を受けることが出来る。一枚1500円〜5000円くらいの相場だ。製作期間は5日間なので、休日を作らず制作期間を目一杯使って制作を受けることが出来たとすると、9000円〜30000円。一年間で108000円〜360000円。少ない。無茶をしたり、描画スピードを上げつつ品質をおとさないようにすれば、もう少し高くなるかもしれないが、現実的でない。

 一方、アルバイトをしたとしよう。スーパーのアルバイト、時給800円だとして、6時間労働で4800円。週5日で、24000円。一ヶ月で144000円。一年間で1728000円。かなり違う。

 正社員として、仕事に就いたとしよう。月収170000円。一年間で、2040000円。あと、会社としての手当、昇級などを含めると金銭的な余裕は高い。アルバイトよりも効率がいい。

 ガイナックスのボランティアをして感じたことは、共同体に入っていられることによる心地良さ。仕事をまわしてくれる心地良さ。それだと思う。そして、そういうのは恐らく会社内で頻繁に行われていることではないかと思う。それは、ガイナックスの手伝いをして初めて分かったこと。それまで、会社というのは、人を馬車馬のようにこき使い利益に眼を輝かせるだけのものだと勝手に思っていた。その考えから、就職はしたくないと思ったのだ。でも少し違うようだ。

 ただ、いまだに会社(というイメージ)に関して、どのような態度を取っていいのか分からない。それは就職活動でもいえるのだけど、私が出来ることは○○です。ということ以外になかなか考えつかないから。根本的には、私の実力が使えますか?使えませんか?以外に興味がない。会社の将来性とか、理念とかに共感しましたなんて、思ってもないことを言いたくない。会社のいく末なんか気にしない。潰れる時は潰れるし。

 でも、俺を俺のまま受け入れてほしいと思っているところもあるので、そこは反省したい。そんな都合の良いことが出来るのは経験を積んだ猛者だけだ。そんな厚顔無恥な態度は反省する。ちゃんと求められてるものを勉強するのが真っ当だ。

 

 でも、会社としては自分を強力にできるような人材が欲しいと噂に聞く。となれば、できるだけ従順で言われたことを正確にやり、着実にのびていく人材が欲しいのではないか?と想像する。そうなると、なるべく自分達で囲い込みやすい頭の持ち主を選ぶほうが、手間がかからず教育しやすい。自分達の色に染めやすい。

 

 話はそれたけど、結局どうするか。フリーの仕事を探すのは大いに結構だが、単価が小さく生活は厳しい。もし、正社員並みの給料を手に入れたいと思った場合、身体を壊しても足りないほどの仕事量を引き受けなければならない。勉強するにもお金が足りない状態が長く続くだろう。良いところがあるとすれば、休日を作れるところだ。

 また結果をごまかそうとしてるな。考えた時点で大体の答えは出ていただろう。仕事を持つのが良い。出来れば金銭的余裕のできる環境で。共同体や新たな関係を気づくことが比較的容易なのが会社だ。どんな会社にいけば良いか分からないなら、

 まずは作品の整理をすること。今、自分の出来ることの範囲をしっかり見せる。あと、何に興味があるのか。この2つだけだ。そこから始めよう。乗せることの出来る作品が少なくても良い。だってそれしかやってないし。やったことのないことはたくさんあるけど、出来ないことってのは物理学の新しい公式を見つけろとか、そういうあまりにも専門外のことだけなんで、そこまで考えなくて良し。理念とかもそんな深い要素ではないので、給料と休日と手当を見るようにして探してみるか。

 

 またそれとは別に、作品を発表するネットでの場を日本語以外の言語圏で増やしていくようにしたいな。日本だけでちくちくやるのも欠かせないけど、そこ以外の国の人達にもアピールしてみたい。そしてら、品質も変ってくると思うし。

 作れよ。寝る間を惜しんで作らないとダメなくらい遅れてるぞ。

 

7/27 今日やったことは資料を集めたこと。トミーウォーカーの課題キャラクターを描く為に、グーグルの画像検索を使った。プリントしたのは3枚。それだけ。ラフスケッチしなかったな。後でうんうん唸るとは思うが、いつも通りだ。習慣になっている。変えようと思いつつも、変えられていない。

 あと、寝る前に父さんに落語家の動画を見せてもらった。面白い。落語家自体、あまり数を知らないが、良かった。

 本当に書くことがない。昨日とえらい差だ。物理的にやっていることは少ないし、気持ちとしても上下することが少なかったからか、意識をしない一日は何も思い出せない。これはまさに時間を潰したと言える。行動、衝動、思想などを伴わない、感情のない言葉に力はない。よって、何を言っても情けなくなる一方なので、ここで切る。

 

7/28 ラフを描いたら資料が足りなくなったので、また資料集め。アバウトな情報の中から、形にする難しさを改めて感じた。でも、今までは「なんとなくそれらしい形」として描いていたのだから、どうしようもない話だ。資料があることによる説得力、自然さ、生々しさは心強い味方だ。

 同じく感じたのは、構成する要素の数の多さ。一つ一つに深い意味をつける時間はないし、理解できない要素をいたずらに増やすのは感心しないので実行はしないが、必要最低限な量が分からない。量を描いて憶えていくしかないのだけど。課題の文章でも、解釈のしかたと、資料の選び方によって全く変ることが面白い。これはバリエーションも出せるはずだ。足し算とちょっとの割り算。

 少し前まではそんなことは考えなかった。自分の中にある感情や衝動を、ひたすら見たことのある形として出していた。資料に頼るのは良くないと感じていたから、出来るだけ資料を憶えるようにはしていたが見ながら描こうとはしなかった。デッサン調に描いてしまうことで統一感がなくなるからという理由だ。事実、そうなっていた。頼りすぎて、その基準を崩せないのは問題だけど、時間が経ったり、枚数を重ねていくうちに何とかできると、今は思う。

 好意を寄せられるほど進んではいないが、帳尻を合わせる癖はついている。最後が苦しくならないように、今のうちに苦しむ時期だと思えば良いんじゃないかな。友人達は何やら充実しているようだが、嫉妬と羨望と自慢が渦巻くぜ。大好きだからね。面と向かって言えないけど、そのうち言えるようになると思う。その時には、俺は少しはマシな人間になっているのではないかな。

 

7/29 まだラフ作業。進まない。やることが着せ替えごっこになってきたので、ペンタブを触っているわけだが、上手く使いこなせない。使いこなせないのは時間が解決するので良いとして、バリエーションとデフォルメが上手くいかない。バリエーションを増やすとき、衣装を考えていくわけだが、リアリティがない気がする。「医術士」ということで、回復や解呪などを担当する役割なので、やはり医療的なイメージがあると良い。さらに魔法使いの、うさんくさいイメージがあると良い。と言うことになるのだが、問題は「女装」という要素だ。ここがどうしても、難関。女の子にみえたらOKって、それだと規約違反になってしまう。だから、あくまで「わざとらしい女性らしさ」があると良いと思うわけだが。それって何だろうね。思いついたのはハイニーソックスとミニスカのいわゆる絶対領域だったんだけど。なんかこう、自分の中で折り合いがつかない。上手く描けない。

 あと資料の服装の特徴を、誇張しようともしてるんだけど上手くいかない。でもやるしかないよな。色んな要素を組み合わせるにしても、まだ資料と工夫が足りない。無い無い尽くしだぜ。これは俺、勉強してるんじゃないか〜?上手くなっちゃいたいね〜。こういう試行錯誤は振り返ると楽しい。

 

7/30 違う課題にして気分転換を図っている。正直、なぜ女装キャラクターだけやっていたか分からなくなってきた。あと絵柄とか何とかのイメージは、もう無視して良いな。という感じもしてきた。そして新しく描いている方だが、楽だ。同時に、女装キャラと同じ悩みに突入だ。やれることしか出来ないから、頑張ろう。

 fgでコマ撮り撮影をしている方がいて、ブログをみたのだがすごい。アレは見習いたい。そして、エイジング技法というのを生業にしているらしい。プラモデルのウェザリングみたいなものだが、精度がまるで違う。あと、公募に出すことで賞金を稼いだりもしているようだった。エイジング技法を使う業界で、美大芸大の連中は使えない、ということを書いていた点についてはカチンときたが、それは燃料としよう。とにかく、小物やセットに対して並々ならぬ技術力を披露していた。アレを目指すには大変だろうな。でも久々にグッとくるものが見れたので、アレを頭に置いておく。