過去俺

9/1 基本色という考え方がずれてるのかもしれない。あくまでも「光の当たっている場所」「影になっている場所」「その中間のグラデーション」と思っていた方がスムーズにいくかもしれない。

  一つ一つの形を「四面体のようなブロック」として見れば、それらが集まる事でかなりの情報量を入れられるようだ。髪の毛を描いてみたところ、そんな風に感じた。髪の毛のブロックを作り、その面に応じて色を乗せていけば良いようだ。単純に三色しか乗せなくても、数があれば見栄えがする。なんだか石膏デッサンみたいだ。

 そしてこっちに載せてみたけど服の立体感が物足りないなぁ。髪の毛はめちゃボリュームあるけど。色の幅を出さなかったのは失敗か。出来るだけザックリとしてる面を描きたかったんだけど、手数まで少なくしたのはマズかった。顔と髪の毛だけ浮いてるもんな。位置によって色数を指定していくと良いかもしれない。奥に行くほど色数が少なくなっていくとか。続きでそうしてみるか。

 顔はもうちょいのっぺりさせた方が良いかな。あと、もうちょいキツくデフォルメをかけないと目立たない。キャラ作りがぬるい?そうしたらもっと適切なデフォルメが出来るかも。

 竜の立体も手入れ。接着は無事成功。背骨をスタイロフォームのブロックで作り、針金を使って変形という手順は「半分正解半分失敗」だった。

 1、スタイロは金属と接着できないので針金が刺さってもくるくる回転する。

 2、スタイロを刺した状態で針金だけ変形させると、スタイロに無理がかかって綺麗に変形できない。

 でも2の場合、スタイロを刺したあと印を付けて、一旦スタイロを抜いたあと、それの通りに針金を変形させていけば特に問題なしと思われる。でも重要なのは、骨格の形によっては派手に動かないところがあるから、そこはちゃんと考えてブロックを切り出す事か。1は紙をストッパーにしたほうがいいかな。無視しても大丈夫だと思う。

 針金に指していくやり方はかなりやりやすい。土台としては相当良い。下書きの紙をあててアウトラインを切って、大まかな面で切り出して、さらにパーツを細分化。針金で連結した後、大部分を厚紙で覆う。若干細かい凹凸などを貼付けていって、さらに粘土を盛る。粘土でさらに細かい描写をして、素体が完了。直にスタイロに粘土を盛っていくのもアリだけど、剥離が怖い。それにスタイロの細かい面を切り出すのがしんどい。アレ楽しいんだけど、削りカスが沢山出るし左右均等にしづらい。

 それからお金の問題も考えないと。スタイロ一個買うのと、紙を組み上げて立体作っていくのとどっちが安いか。いや、スタイロじゃなくて発泡スチロールでも良いのか。接着剤はあるわけだから。じゃぁ、発泡スチロールが強力な味方になってくれるかもしれない。

 

 

9/2 さつま町のイメージキャラクター募集と言う事でラフを描く。が、なかなかイメージが掴めない。5,6年くらい前に合併して出来た町らしく、さつま町由来のものは少ないようだ。というか無い?あおし柿や竹細工、梅などが強みか。あとは国道が3本通っていて、流通が強みとの事。昔話なども使えれば使いたかったけど、見つけられなかった。さつま町はどんな町でありたいのか、そこを外さなければ大丈夫だと思う。

 周囲を山に囲まれ、川が町を貫通していて自然環境は恵まれているようだ。グーグルマップで見たところ確かにその通りだった。そういった資源を使って農林業やら観光やらを展開しているとの事。自然との関わりを出していった方が良いかな。歴史はちょっと分からないので、使えないかも。

 「元気いっぱいなさつま町」と書かれていたので、それを体現する造形がいい。子供や犬のような特徴が良いかな。目鼻口はあった方が良いだろう。感情をじかに表せる。

 

 

9/3 引き続きキャラ模索中。そして感じたのだが、一人でやり続けるのはやっぱりキツい。頭の引き出しが少なすぎる。試しに父に相談したら、まぁ出る事出る事。思いも寄らぬ組み合わせも多数。年期の違いもあるのは間違いないが、その柔軟さが強みなんだな。俺にはまだ足りない。相談する前に佐野研二郎さんの本を、なんとなしに読んだんだけど、その中身もゆるかったんだよなぁ。まぁ本だから都合の良い所を見せやすくしてあるんだけど、物事に対して身構えてないというか脱力してるというか、そんなゆるさがあるんだな。思えば、大学の教授もけっこうそういう所があったなぁ。怖かったけど。自分がやる事に対してビビってない感じはあった。

 じゃぁ、俺は何を恐れているのだろうか。俺のやっていた事を挙げていくと、「対象の調査→その中から芯になるものを見つける→それに沿ったものを書き出していく→具体的に合わせていく」って感じか。順序じゃないのか?心の持ち方か。

 最低限これはクリアしよう、という考えはある。ただその上に乗せたらもっと面白くなる、と強く思う事が無いのがいけないのかな。というのは上乗せすると、かならず最低限クリアの部分が崩れるから、それが嫌なのかもしれない。うーん。もっと面白くなると思わない事が無いのがいけないな。

 となると、面白いと思う事が増えれば良いわけか。日常的に。苦手意識あるなぁそれ。分かりやすくお笑いとかじゃないけど、なんかそういう情緒に欠けてる気がする。トラウマでもあんのかな。今まで生きてきた中で頭に詰まったであろう様々なものが、スパークしづらい。無理矢理やるものなのかもしれないけど、わからない。あ、アレはコレとつながるな。っていうのがもっと欲しいよ。希望を持とう。世間的に見れば愚かで無知で阿呆だと言うのが心の底から響いてきたら、ぐらぐらと揺れる自信は反射的にそれを受け入れようとするけど、その感じた事思った事は自分の正義だということをもっと強く持とう。

 あ、figmaが届いたのでそこは嬉しかったです。ただ、パッケージの厚紙の素材かな。あれがちょっと汚かった。せっかくの100体目だというのにどうしたんだろう。あと使われている写真も、大きめのは解像度上げてほしかったなぁ。肝心の中身はバッチリでした。すごく良い。そんで思った事もあったけど、書くのはまた今度か。なんで俺はモノをほしがるのかってこと。

 

 

9/4 ふとした事から、感動しているのか考えてしまった。何かを見たりする度に「ふーん」という感じで済ましていくようになったというか。そうすますことで自分をさらけださないで済むというか。防御しているような気がする。積極的に変化したいという気持ちもあれば、出来れば変化したくないという気持ちもあるのだろう。ただ、あまりにも変化を嫌う気質が強いようだ。もしくは外からの評価に恐ろしく敏感になる事か。何かを感じる時、絵画を見たり映画を見たり音楽を聴いたり外を歩いたりするとき。ほぼ毎回マトモに向き合わない。自分から声を出さず、誰かが言った言葉についていくようになっている。

 それが許しがたい。小さい頃からそれで上手く事を済ませていたのか、あまり身に憶えは無い。だけれどそれが癖になっている。それも根深いものだ。自分を否定する事になるけど、邪魔だ。出て行ってもらいたい。でもそうとしか出来ないのかな。どちらかと言えば苦手なのかもしれない。そういった感性で判断すると言う事が。憧れていただけか。ここらへんまでしか頭が回らないなぁ。

 全く関係ないけど昔、夢の中で壁にはめ込まれた剣を選ぶことになった。で、結局どれも選べなかった。

 

 キャラクターは一応イラレで起こしたから、また詰めよう。

 

 

9/5 感動しないのは、身を守っているからかもしれない。対象に身をまかせていないことが原因なんじゃないだろうか。無条件の信頼と言うか。今なかなか心が動かないのは、信頼が出来ないからだ。

 と思っていた所、ピクシブで偶然面白い人を見つけた。鉛筆でひたすら写真を模写してる人がいたのだけど、その向き合い方がとても好感触だった。正確には模写ではないし、色々考えて描いてるからデッサンだと思う。一定の期間ごとに描いているそうだ。その作品達が実に楽しそうでね。

 デッサンは予備校時代に幾つも描いた。主に石膏デッサンだったけど、嫌いではなかった。何度も同じことを言われた気がする。点数も上がっていったけど、ある時からそれ以上点数は上がらなくなった。上がらなくなってきてから、受験でデッサンを描いているという感覚は薄くなっていった。もう趣味に捉えるようになったんだと思う。もう自分が楽しんで描ければいいやと思った。運良くそう思い始めた年に大学に合格したけど、そうじゃなかったらと考えると恐ろしい。ともかく、受験を通してデッサンは趣味の域になった。これは良い。

 さてそんなアカデミックな描き方のデッサンには、比較的好意を持って接する事が出来るわけで、平たくいえば好物だ。手間も苦労も快感も、それなりに想像して楽しむ事が出来る。浸らせてもらった。それは上澄みの楽しさかもしれないし、ノスタルジックな楽しさであるかもしれないけど、とにかく久々に心が動いた。ちょっと気が軽くなった。同時に自分を守りに入っているというのも感じられた。

 今は殻を作る時期のようだ。自分がどうにか出来る範囲の事で一杯一杯だ。まるで新しい事を見るには弱すぎる。だから思い出すか何かをするようにして、他の事に無理矢理目を向けないようにしよう。